製作裏話
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今日は、3Dクリアファイルのつくり方(4~最終回)「実機校正のご提出から、量産、出荷まで編」をご説明します。「3Dクリアファイルのつくり方」シリーズの最終回です。

 

前回は、3Dクリアファイルの前後関係サンプルの製作とご提出までご説明いたしましたが、その次の工程が実機校正です。お客様に前後関係サンプルを確認していただいてなんの問題もなければ、そのままのデータで、引き続き実機校正を行い、サンプルをご提出します。このサンプルは通常の印刷物でいう「校正」にあたり、本番印刷時の印刷見本になります。前後関係サンプルの段階で前後関係の入れ替えのご依頼や、クリアファイルの中で3Dを強調する部分のご指定をいただいた場合は、そのご依頼事項を反映するようにデータを修正してから、実機校正を実施します。3Dクリアファイルの実機校正は、すべて本番と同じ条件で行います。つまり、本番と同じ印刷機で、本番と同じ材料に、本番と同じインクと色数で印刷します。なので、でてくるサンプル(見本)は、本番と同じ3D感のものになります。なお、ご指定がない場合はシートの状態でご提出いたします。前後関係のOKから、実機校正のご提出まで1週間程度となります。

 

ご注意事項として、実機校正のあとは、前後関係の変更や、3Dを強調する部分の変更、つまり大幅なデータの変更には、改めて①前後関係の製作→②実機校正の実施の手順が必要になりますので、作業時間と追加料金が発生します。小規模なデータの変更、つまり前後関係の確認時に指示していただいた内容の方向性の中で、「もうすこし強調する」とか、「強調しすぎたので戻す」程度の微調整は実機校正後でも可能です。

 

お客様には事前にご説明をされていても、「やっぱり前後関係を変えたいな」とか、「(前後関係では言ってなかったけど)この部分をもっと出っ張らせてほしい」とか、この時点から「ああしたい」「こうしたい」のご要望がでることはよくあることです。ある意味しかたのないことであると思います。また、「実際に直したあとの状態も見たい」とご要望されるお客様も結構いらっしゃいます。実際にわたしが担当した案件だけでも、2回目の実機校正を実施した案件が2件ございます。この部分は、追加料金が発生するため、トラブルが発生しやすいポイントですので、2回目の実機校正をおこなうには追加料金(10万円)が発生してしまうことを事前にご説明しておくことは、とても大切であると思います。このような事例でお客様によくおこるお困りごととしては、納期がない中で実機校正をもう一度したい(通常1週間必要)、さらに悪いことに予算をみてなかったので、予算が下りるまで進められない・・・、困った困ったどうしよう(泣)というパタンです。こういった場合、実際には、上の人が気軽に言っただけ(もしできるならこうしてほしいけど、お金がかかるならやらなくてもまあいっか、程度)のある意味どうでもよい直し要望を、間に入った担当の方が過大に受け止めてしまって、悩まれていることがよくありますので、その辺は空気をよんで対応されることも必要かな?と、心の中で思ったりいたします。

 

さて、実機校正が校了となりますと、なるべく早い段階で量産に入ります。ともうしますのは、実機校正をした状態に近い状態で量産をすればするほど、より実機校正に近い状態で製品が出来上がってくるからです。実機校正から時間がたちますと、温度・湿度の影響でレンチキュラーシートがほんのちょっぴりずつ微妙に伸び縮みし、レンズピッチも微妙に変わってゆきます。このピッチの変化は人間の目で見るとわからない程度なのですが、精密な印刷精度が要求されるレンチキュラーシートの印刷では死活問題で、3D感、ボケ具合に大きな影響を及ぼします。伸び縮みしたシートを使いますと、実機校正で設計したデータでは対応できないため、レンズピッチを再測定し、データの再設計を行って(予算が許されれば実機校正を再実施して)量産開始することになります。お金と時間が無駄にかかりますのでできれば省略したい工程ですので、「良品製造のためには、すぐに量産開始」をお願いしております。

 

じゃあ、再版がかかった場合はどうするの?ということなのですが、この場合もレンズピッチを再測定し、データを再設計させていただいてから再版を実施します。再版時の再測定と再設計はサービスでさせていただいておりますので、お客様のご負担はとくにございませんが、再測定と再設計のため、通常の印刷物の再版よりもすこし納期がかかります。

 

はなしを戻しまして、量産ですが、レンチキュラーレンズへの印刷が終わりますと、引き続き、3D状態の検査工程、打ち抜き加工の工程、超音波溶着加工の工程・出荷前の検査工程を経て、出荷となります。この工程は、検査工程が1つ多くなることを除けば通常のクリアファイルと同じですので、製品は最短4営業日目から出荷となります(数量、アッセンブリーにより出荷日程が変わります)。

 

量産については「あれ、もうできちゃったの?」という感想をもたれるお客様が多いようです。3D商品は、3Dクリアファイルに限らず、入稿から見本だしまでの創りこみの期間のほうが手間も時間もかかる商品で、量産品を作り始めてしまうとあっという間の商品です。

 

以上、駆け足ではございましたが、5回シリーズで、「3Dクリアファイルのつくり方」をご説明いたしました。ざっくりとではございますが、入稿から納品までおよそ1ヶ月程度という目安であるということと、製作にあたっては、入稿データはフォトショップが使える方であればで簡単に創れる商品であること、前後関係サンプルでのチェックと刷り合わせが、後々の余計な出費の防止と納期の厳守において重要ポイントであることが、ご説明の要点です。

(20101231PPFACTORY桜木)

 

 

ppfactoryの営業は29日からお休みに入りましたので、忙しさにかまけてお休みをいただいておりました「3Dクリアファイルのつくり方」の連載を再開いたします。前回までで入稿とそれにともなう作業が終わりましたので、今回は「前後関係サンプルの製作」です。

 

3Dクリアファイルの入稿が無事に完了いたしますと、「前後関係サンプル」の製作に入ります。3Dクリアファイルでは、お客様の希望する絵柄の前後関係はレイヤーわけによって入稿時にご指定していたいておりますので、それが希望通りにできているかを確認するために、「前後関係サンプル」を作成し、提出させていただきます。ですので「前後関係サンプル」の製作までが、3D変換費用(基本料金5万円)に含まれます。入稿後だいたい1週間ほどでご提出となります。

 

3Dクリアファイルの前後関係サンプルはどういったものかというと、製品製作に実際に使う材料(レンチキュラーレンズ)に、インキジェットで絵柄を3Dで印刷したシートになります。厚みも本番と同じです。だから切って折ればそのままクリアファイルになります。3Dのできばえとしては本番の60パーセントぐらいになります。この前後関係サンプルの特徴は、レイヤー効果(奥行き感)についてはそれなりにわかりやすく表現されますが、フルデプス効果(でっぱり感)についてはだいぶぼやけた感じに表現されます。この違いは、インキジェットとオフセットの解像度のちがいです(弊社のオフセット印刷ですと400線以上での高細線印刷となります)。総合すると60パーセントぐらいの出来なので「見本」とか「サンプル」ではなくて「前後関係サンプル」と呼んでいます。これをお客様にご提出して、前後関係に誤りがないかとか、より3Dに見せたい部分はないかとか、ご意見をいただいて、技術者がそれに沿うようにデータを修正いたします。

 

このときお客様には、前後関係の変更や、レイアウトの変更、3Dをより強調したい部分の指定をしていただくのですが、私どもからも、「過去の経験によりますと、このデザインはこう変更するともっと見栄えがよくなりますよ」といった技術者からのアドバイスをあわせてお伝えしております。こうすることでお客様が頭の中でイメージしていたものを、具体的にアウトプットされた状態でで確認・発展していただき、あわせてお客様と弊社のイメージのすり合わせ、方向性の一致がなされます。一般の印刷物にはこのチェック工程はありません。「前後関係」「3Dにしたいポイント」という一般の印刷物にはない表現ができる3Dクリアファイルに特徴的なチェック工程となります。

 

この「前後確認サンプル」がOKになりますと、いよいよ実機校正と呼ばれる工程に進みます。3Dクリアファイルのお見積もりには、実機校正代が1回分含まれておりますが、実機校正をしてから「あー、前後関係まちがってデザインしちゃったから直したい・・・。」とか、「やっぱり3Dを強調したいポイントを変えたいんだけど・・・。」となりますと、データ修正料(時間請求)と実機校正代(10万円)が追加で必要になりますので、「前後関係サンプル」の段階でしっかりとご確認いただくようにお願いしております。

(20101230PPFACTORY桜木)

 

3Dクリアファイルの製作、今回はデータ変換編その2 3Dに見えるための属人的な(経験値が成果に反映する部分の)データ変換ノウハウについてご説明します。

 

わざわざ「属人的」なんて難しい書き方になりましたが、3Dクリアファイルの画像設計は、設計者のセンス、技量でだいぶ異なったものになってしまうのが現実です。

 

この「属人的な技」が、弊社の3Dクリアファイルのノウハウの2つ目です。こればかりは、センスだけでなく、「どれだけたくさん3Dクリアファイルを創ったか?」による部分が大きいと思います。

 

さて3Dクリアファイルで3Dを表現する技術は、大きく分けてレイヤー効果とフルデプス効果があります。レイヤー効果は「奥行き感」、フルデプス効果は「手前へのでっぱり感」と覚えていただくと、イメージがわきやすいと思います。

 

3Dクリアファイルでメインで使ってゆくのはレイヤー効果で、アクセントな感じでフルデプス効果をつかい3D感を際立たせます。もし仮にフルデプス感だけで3Dを表現しようとすると、実はあんまり3Dな感じにならない傾向があります。これを改善するには、ポリゴンデータを作成していただいてより精密なフルデプスデータに変換して対応する方法がありますが、ポリゴンデータの作りこみは専門性が高いので普通の方にはちょっと難しいし、コストも大変であろうと思います。

 

というわけで、データの作成の仕方としてはフォトショップでも簡単にできるレイヤー効果を主としたデザインをしていただき、それに弊社の技術者がフルデプス効果をアクセントな感じにとりまぜ、さらにレイアウトを3Dに見えやすく再構成して3Dクリアファイルのデータに変換してゆきます。

 

この「3Dに見えやすく再構成する」というのがまさにノウハウの部分です。人間の目がある画像を見て「3Dだ」と認識するためにはいくつかのセオリーがあり、そのセオリーをはずしてしまったり、そのセオリーが成立しないようなレイアウトにこだわってしまうと「なんだかあんまり3Dっぽくないよね。」という仕上がりになってしまいます。0.43ミリのレンチキュラーレンズ(=ということはより3D表現できる能力が高いレンズ)で、セオリーをまったく無視した絵柄・レイアウトで作成した場合と、0.33ミリのレンチキュラーレンズ(=ということは、3D表現できる能力が低いレンズ)でセオリーを着実に守った絵柄・レイアウトで作成した場合には、実は後者のほうが抜群の3D感になります。

 

以上本日は「3Dクリアファイルの製作、今回はデータ変換編その2 3Dに見えるための属人的な(経験値が成果に反映する部分の)データ変換ノウハウ」をお伝えいたしました。

(20101220ppfactory桜木)

今日は、3Dクリアファイル製作の、入稿後の次のステップ、3Dデータへの変換のノウハウについてご説明いたします。 

 

3Dクリアファイル製作のために入稿していただいたデータは、そのままでは3Dに見えるように印刷されません。そこで、弊社の技術者が3Dデータに変換をします。この変換の仕方に、弊社の独自ノウハウのひとつがあります。

 

弊社の3Dクリアファイルは、PP(ポリプロピレン)でできています。通常3DクリアファイルはPETでつくられる場合が多いです。なのに弊社が3Dクリアファイルの素材にPPを選択している理由(=よい面)として、まずPPは、通常のクリアファイルと同じ素材であるということ。次にPETでつくられたクリアファイルにくらべて軽くなること。次にPETでつくられたクリアファイルよりやわらかくなること。次にPETでつくられた3Dクリアファイルより安くできることがあげられます。

 

それならば、どの会社もPPで3Dクリアファイルをつくればよいじゃない!ということになりますが、実際PPで精度のよい(3Dにちゃんとなっている)3Dクリアファイルを作れる会社はほとんどありません。もともと3Dクリアファイルを作れる会社自体少ないのですが、PPでやれる会社はさらに少ない、ということになります。その理由は、PPのよい点でもある、PPがPETよりやわらかいことに原因があります。

 

3Dクリアファイルの材料であるレンチキュラーシートは、かまぼこ状レンズが表面に一定間隔で並んでおり、レンズの中の光の屈折により、3Dに見える効果を発揮します。3Dデータ変換は、このレンズの間隔にあわせて、入稿されたデータを縦または横に細かく切り刻み、再配置する作業です。しかし、ここに落とし穴があります。データの設計段階で見積もっているレンズの間隔が、実際に印刷するときは、PPがやわらかいために伸びてしまい、設計とは違ったものになります。これにより印刷時に狙っている場所に、ただしい印刷ができず、印刷する場所が微妙にずれてしまうため、しっかりと3Dに見えるように印刷することが非常に難しいのです。

 

これに対し弊社の場合は、自社でレンチキュラーレンズを製造しておりますので、気温印刷機の状態、湿度その他により、レンズの幅がどういう風に変化が大方予想できます。また、レンズの状態を確認しながら設計ができますので、ズレが極小に収まります。「PPのかかえる問題点を製作の仕組みによって中和することができる」点が、弊社の独自ノウハウのひとつ目です。

 

多くの会社が3Dクリアファイルの素材としてPPを選択しない理由(悪い点)は、弊社はラッキーにもカバーできるため、PPを選択しているということになります。

 

次回はデータ変換編その2 3Dに見えるための属人的な(経験値が成果に反映する部分の)データ変換ノウハウについてご説明します。

(20101216ppfactory桜木)

 

今日は、3Dクリアファイルをつくるためのデータの作成方法を、ご説明します。3Dクリアファイルの入稿データはアドビのPhotoshopを使えばどなたでも作成可能ですので、ソフトを開いた状態でお読みくださると、わかりやすいかもしれません。

 

 さて、まず3Dクリアファイルのデータの仕様は、画像形式はPSD(またはEPS、TIFF、JPEG)です。画像モードは、RGB、CMYKのどちらでも大丈夫です。解像度、ここが重要ですが、仕上がりの原寸サイズで、300dpi以上で作成することが必要です。解像度がこれより低いと、製作をしたときに粗い感じに仕上がってしまうのでご注意ください。

 

 次に、3Dクリアファイルをつくるときは、レイヤー分をしたデータ(例:背景+木+人物+ロゴ 等)でのデータ作成をおねがいします。レイヤー構造を残したデータをPSD(AdobePhotoshop)形式のデータで入稿していただくと、価格面・スピード面でベストです。レイヤー構造が残っていないデータを3D化する、またはTIFFやJPEG画像ですと、「切り抜き」「画像の回り込み」(*3Dの場合は、正面から見えない部分も画像データとして印刷しておくことで、3D感を出します)の作業が追加発生し、この作業はけっこうやっかいなため、作業料金が別途必要になってしまいます(時間請求)。また、データ作成時に画像端の見切れている部分(Photoshopでの作業中に、「イメージ」→「切り抜き」の処理をしないと残ります)を残すことで、3D感を出すためのデータ変換に幅ができ、より3D感のあるクリアファイルに仕上がります(3Dクリアファイルを3Dデータに変換する際に、弊社メカニックが駆使できるテクニックの幅が広がります)。

 

 また、3Dクリアファイルのレイヤー数はどこまで大丈夫ですか?という質問がよくありますが、回答としては「無限に大丈夫です」という回答になります。ただし、一定の厚みの中にレイヤーを配置しますので、レイヤー数が多くなればなるほど、かえって奥行き感がなくなります(無限にレイヤーをすると、レイヤー同士の間隔が極小になりますので、「奥行きに差がない」ということになります)。また、標準タイプ(0.33ミリ厚)よりも、0.43ミリ厚のほうが、厚い分奥行き感が生じます。また、0.33仕様で作成した3Dデータを0.43仕様のクリアファイルに反映させることができるかというと、厚みが違うため焦点設定が異なることから、データは改めて組みなおすことになりますので、データ作成料は別途同じだけかかってしまいます。なので、事前にどちらで進めるか決めておく必要があります(標準は0.33ミリ厚のクリアファイルでの価格表示です。厚くなると値段も上がり、その分クリアファイルとしての使い勝手は悪くなりますが、3D感はUPします。3D感、クリアファイルとしての使い勝手(あとお値段)のバランスで行くと、0.33がオススメかな?と思います)。

 

 なお、「Photoshopのレイヤーの設定」についてですが、「描画モード」「不透明度」等のレイヤー効果は反映されませんのでご注意ください(「描画モード:通常」「不透明度100%」のみを使用したレイヤー構成で作成すると大丈夫です)。もし仮に設定が違っていて、いただいたデータがレイヤー効果が反映されていない場合は、弊社で修正いたすことができますが、これも結構厄介な作業なので、作業料金が別途発生してしまいますのでご注意ください。

 

 以上、少々駆け足になりましたが、ご説明でございました。次回は入稿以降の工程のご説明をいたします。

 

(20101215 PPFACTORY桜木) 

 通常のクリアファイルをつくるときは関係ないのですが、3Dクリアファイルをつくるときは、レンチキュラーレンズの目の方向を気にする必要があります。今日はそのお話です。

 

 そもそも3Dクリアファイルは、弊社の場合、PP(ポリプロピレン)でできたレンチキュラーレンズ(かまぼこレンズシート)というシートにUVオフセットで印刷してつくります。シートの厚さは0.33ミリ(100LPI)と0.43(75LPI)があり、クリアファイルという用途も考慮して、通常は0.33ミリのシートを用いて製作します(通常のクリアファイルのシートの厚みは0.2ミリが標準です)。

 

 クリアファイルをタテに見て3D印刷にしたいとき(通常の場合)は、、レンズの目を長辺と平行になるように設計します。逆にクリアファイルを横にして3D印刷にしたいときは、レンズの目を短辺と平行になるようにとります(こういうリクエストはほとんどありませんが)。レンチキュラーシートのもともとの大きさが決まっているので、横に見て3Dとしたいときは、シートのうち製品にならない部分がたくさん出てしまいますので、お値段が高くなります。

 

 逆に、クリアファイルでチェンジングやモーフィング、アニメーションをやりたいときは、話がさらに複雑になります。クリアファイルをタテにして、左右に振ったときチェンジングをしたいとすれば、クリアファイルのレンズ目は長辺と平行に製作することになります。クリアファイルをタテにして上下に振ったときチェンジングしたいときはクリアファイルの目は短辺と平行にする必要があります。クリアファイルを横にして、左右に振ったときチェンジングをしたいとすれば、クリアファイルのレンズ目は短辺と平行にする必要がありますし、天地に振ったときチェンジングをしたいとすれば、クリアファイルのレンズ目は長辺と平行にする必要があります。

 

 以上、つくりたい3Dクリアファイル、チェンジングクリアファイルをたてに見たときに使うか、よこに見たときに使うか、左右に振るか、天地に振るかで設計もお値段も変わってまいりますので、事前に決めて置いていただく必要があります。

 

 なお、標準仕様(もっともよくあるタイプ)は、3Dクリアファイルの場合、クリアファイルをタテに見たとき3Dに見える、チェンジングクリアファイルの場合、クリアファイルをタテにして、左右に振ったときチェンジするバージョンになっております。

 

(20101214PPFACTORY桜木)

クリアファイルは印刷をするときは、シートの裏から4色を印刷し、白を印刷し、そしてニスを印刷します。

なぜクリアファイルにはニスを印刷する必要があるのか?そこには理由があります。

クリアファイルのお見積もりをするときに、「なんでニスが必要なの?無くせば安くなるでしょ、そうしてよ。」というお客様のご要望が時々ございますが、当PPFACTORYでは、なるべくニスも印刷することをお勧めしております。

たしかに安くはなるのですが、お勧めしない理由は、「品質維持」のためです。言い換えるとよい状態を長持ちさせたいと思っているからです。

ニスの正式名称を申しますと、OPニスと申しまして、OPとは「オーバーパック」という意味です。つまり上からパックして保護する役割をニスは負っております。

保護の役割をしているニスを印刷しないとしたら、インクは先のとがったもので引っかくと、削れたりしてしまいます。また、摺れたりすると擦り傷がついてしまいます。PPFACTORYでは、クリアファイルを手にした消費者の方が、もらって少しつかったら削れたり擦り傷がついてしまうと、がっかりしてしまうかなと考えています。

「まあ、そんなもんだ、別にいいんじゃない?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、自分がファンの芸能人のクリアファイルを手に入れたとして、すぐに痛んでしまうと残念だなあと考える方が多いと思いますので、PPFACTORYでは、クリアファイルにはニスを引くことを標準としております。

 

なお、クリアファイルにニスを印刷するとき、透明部分にも印刷してしまうと透明度が下がります。だから、重要度の高い部分、つまり、白を印刷する部分にのみニスも印刷するのが標準仕様になっております(ただ、非常に細い文字があり、その文字が非常に重要な場合は、お客様のご選択により、全面にニスを印刷する場合もあります)。

 

なお、PPFACTORYのクリアファイルのお見積もりは、ニス印刷が含まれたお見積もりになっております。

関連商品ページへのリンク

A4 A6 A5クリアファイル

マジックファイル

3Dクリアファイル

エコマーク仕様クリアファイル

クリアファイル付PPバッグ

 

(20101207PPFACTORY桜木)

 クリアファイル印刷用に、PPFACTORYでは、0.2ミリ半透明の自社製のPP(ポリプロピレン)シートを製造しております。
そのほか、3Dクリアファイル用のレンチキュラーシート、再生率70パーセントのエコマーククリアファイル用PPシート、A4オリジナル10ポケットクリアブック用シート(高透明の0.4ミリ高透明シート)も自社製シートを製造しています。
クリアファイル用のシートを自社で製造するようになって、7年目になります。

 

 オリジナルクリアファイルを製造するメーカーにとって、そもそもPPシートは、PPシートの専業メーカーさんから購入するもののようです。PPFACTORYも最初はそうでした。クリアファイルのメーカーは、ファイル加工にオリジンを持つメーカーさんと、印刷屋さんにオリジンをもつメーカーさんに分かれますが、いずれにせよ材料のPPシートは他社から購入するのが通常です。

 

 ではなぜ、PPFACTORYは自社でクリアファイル印刷用PPシートを製造することになったのでしょう?それは、ものすごく単純な理由からです。
 

 理由は、「当時(20年前~10年前ぐらい)、UVオフセット平台印刷では、PPシートが印刷しにくかったので、UVオフセットで印刷しやすいPPシートがほしかった。」からです。

 

 前回も書きましたように、当時のPPシートはオフセット印刷をすることを主目的として設計されてはいませんでしたので、印刷しにくいのは当然です。インクが密着しなかったり、静電気が発生して機械にシートが入らなくなったり、印刷をするたびに、何かしらのトラブルにおびえながら、おっかなびっくり印刷をしておりました。

 

 そうこうするうちに、「印刷しにくいPPシートは、どうすれば印刷しやすくなるか?」というノウハウやアイディアが、だんだんと社内に蓄積してゆきました。自分たちでどうにもならない材質の部分は、材料メーカーに改良のお願いをしたり、インクメーカーに相談にのってもらったりしました。

 

 そんな日々をすごしながら、ある日ふと気がついたのが、「PPシートを自社で創ればいい。最初はできの悪いシートかもしれないが、印刷側からのフィードバックが早い分、悪い点もすぐ改良ができる。とすればよいシートになってゆくスピードも速いはず。」ということでした。

 

 とはいうものの、シートの作り方はまったくわからなかったので、基礎から考えて、機械も自作の機械でなんとか製品化したのが、7年前のことです。

 

そして7年がたち、通常のクリアファイル用のシートのみならず、今では再生PPをつかったエコマーク対応クリアファイル用のPPシートや、3Dクリアファイル用のPPレンチキュラーシートまで自社で製造できるようになり、今に至ります。

 

 以上、PPFACTORYのクリアファイル用印刷シート製作の裏話でした。

 

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A4 A6 A5クリアファイル

 

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超ミニクリアファイル

 

(20101206PPFACTORY桜木)
 

PPFACTORYのクリアファイルは、自社製のPPシートに、最新のUVオフセット印刷機で印刷されますが、本日はその印刷の歴史についてお話いたします。

 

現在クリアファイルの印刷は、通常オフセット印刷、あるいはシルク印刷で行われます。フルカラーの印刷ならばオフセット、ロゴのみや隠蔽製の高いベタ、ラメ加工をしたいときはシルク印刷で行われる例が多いです。そのほかに、箔押しやフォイルを使ってメタリック感を出す印刷加工があります。

 

しかしクリアファイルがオフセットで印刷されるのが普通のことになったのは、実はこの10年ぐらいの比較的新しい出来事です。

 

なぜかというと、クリアファイルを印刷するオフセット印刷機は、UV乾燥方式のオフセット印刷機でなければまずNGだからです。そしてUVオフセット印刷機が普及したのが、この10年ぐらいの出来事なのです。

 

それまでは、シルクと箔の全盛時代でした!!

 

さて、PPFACTORYの工場でUVオフセット印刷が始まったのは、さらに10年前の1990年代初頭のことです。まだUVオフセット印刷がまったく普及していなかった、今から20年前の出来事です。当時は油性のオフセット印刷機に、無理やりUV乾燥装置を取り付けて印刷することから始まりました。

 

まさに業界の魁!でした(チャレンジャーとも言う)。

 

しかし、先駆者は必ず苦労をするもの、機械は無理やりの改造品、UV印刷用インクも当時は油性に比べると発色が悪い&不安定で、印刷技術者の腕でなんとかするという悪戦苦闘の日々でした(まあ、そういうことがあるから印刷の腕前が上がるのですけれども・・・。)PPシートも印刷すると、どうしてもキズやら密着やらが悪く、現在の基準からするといまいちなものでしたが、それでも当時は印刷自体できるところがなかったので、重宝がられていたようです。

 

でも、油性オフセット機を無理やり改造してなんとかするのも限界がありますので、PP向けのUVオフセット印刷の専用機を導入することになります。でも日本の印刷機メーカーもまだそういう機械はまだ製造していなかったので、開発してもらうことになりました。そうして出来上がったのが、世の中にはまだない、PPが、慣れている人にはさほど難しくなく、安定して、色数が8色印刷できる(当時は夢の)UVオフセット印刷機です。プロトタイプモデルとして開発された本機が、PPFACTORYの工場で実戦投入され、そのデータがフィードバックされて量産機の設計に反映されるという流れが、当時はあったようです。

 

これが今から10年前ぐらいの出来事です。

 

その後PPFCTORYの工場には、第2世代、第3世代の(当時最新鋭)のクリアファイル印刷専用オフセット印刷機が導入され、現在は第4世代の最新鋭機械「11色が印刷できるクリアファイル専用UVオフセット印刷機」がクリアファイルの印刷を行っています。

 

まあこうして、クリアファイル印刷における機械的な問題は解決されたのですが、次なる開発テーマが急浮上します。

それは「じゃあ次は、クリアファイル用のPPシートを自社開発せよ!」です。

 

そのお話は、また別の機会に・・・。

 

(PPFACTORY桜木)

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