知って得する制作の裏話

3Dクリアファイルのレンズ目は、どういう風に決まるか? 2010/12/14

3Dクリアファイルのレンズ目は、どういう風に決まるか?

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通常のクリアファイルをつくるときは関係ないのですが、3Dクリアファイルをつくるときは、レンチキュラーレンズの目の方向を気にする必要があります。今日はそのお話です。



そもそも3Dクリアファイルは、弊社の場合、PP(ポリプロピレン)でできたレンチキュラーレンズ(かまぼこレンズシート)というシートにUVオフセットで印刷してつくります。シートの厚さは0.33ミリ(100LPI)と0.43(75LPI)があり、クリアファイルという用途も考慮して、通常は0.33ミリのシートを用いて製作します(通常のクリアファイルのシートの厚みは0.2ミリが標準です)。



クリアファイルをタテに見て3D印刷にしたいとき(通常の場合)は、、レンズの目を長辺と平行になるように設計します。逆にクリアファイルを横にして3D印刷にしたいときは、レンズの目を短辺と平行になるようにとります(こういうリクエストはほとんどありませんが)。レンチキュラーシートのもともとの大きさが決まっているので、横に見て3Dとしたいときは、シートのうち製品にならない部分がたくさん出てしまいますので、お値段が高くなります。



逆に、クリアファイルでチェンジングやモーフィング、アニメーションをやりたいときは、話がさらに複雑になります。クリアファイルをタテにして、左右に振ったときチェンジングをしたいとすれば、クリアファイルのレンズ目は長辺と平行に製作することになります。クリアファイルをタテにして上下に振ったときチェンジングしたいときはクリアファイルの目は短辺と平行にする必要があります。クリアファイルを横にして、左右に振ったときチェンジングをしたいとすれば、クリアファイルのレンズ目は短辺と平行にする必要がありますし、天地に振ったときチェンジングをしたいとすれば、クリアファイルのレンズ目は長辺と平行にする必要があります。



以上、つくりたい3Dクリアファイル、チェンジングクリアファイルをたてに見たときに使うか、よこに見たときに使うか、左右に振るか、天地に振るかで設計もお値段も変わってまいりますので、事前に決めて置いていただく必要があります。



なお、標準仕様(もっともよくあるタイプ)は、3Dクリアファイルの場合、クリアファイルをタテに見たとき3Dに見える、チェンジングクリアファイルの場合、クリアファイルをタテにして、左右に振ったときチェンジするバージョンになっております。

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