知って得する制作の裏話

PPとVOCの裏話 ~チューリップ現象/クリアファイルの反り返りについて~ 2023/02/09

PPとVOCの裏話 ~チューリップ現象/クリアファイルの反り返りについて~

LINEで送る
Pocket

 

本日は、🌷チューリップ現象🌷についてのお話です。

 

チューリップ現象とは?


クリアファイルにペラ(チラシ等)を挟み、しばらく置くと、クリアファイルが角側から外に向かって大きく反ってしまう現象

※確率としては感覚論ですが、100のクリアファイル案件があったら、そのうち2件くらいでしょうか。。。

 

このことを業界では ”チューリップ現象” と呼んだりします。

 

 

なぜチューリップ現象は起こるのか?  
原因は、ペラの印刷に使われているインクによるものです。
ペラのインクに含まれる揮発性有機化合物(VOC)が、PPシートと反発するため、結果クリアファイルが反ってしまいます。
※PP(ポリプロピレン)一般に言える化学的性質のため、どのクリアファイルにでも起こりえます。
 

 

この場合、クリアファイルのPPが変質してしまっているため、一回反ってしまったら戻りません!
作り直しとなると、納期は間に合わないわ出費は2倍になるわとなるため、事前に対策をしておくことが必要です。

チューリップ現象の対策  
①VOCを含まないインク(例えばUVインク)でペラや取説を印刷する
油性オフセット印刷に使用されるインキの多くには、VOCが含まれております。UVオフセット印刷で使用されるUVインクにはVOCが含まれないため、こちらの方法で印刷することをおすすめ致します。
 
②ペラや取説は事前に作成し、よく乾かす
VOCは揮発性のため、乾燥させると空気中に飛散します。
 
 

先のお客様からご支給いただく場合も、出来ればUVインキで印刷したもので、
しっかり乾かしてから支給していただくよう、事前にお伝えしておく事は必須です👆

 

【他にも・・・】
クリアファイルに関することとして、他にも長期保存によるブリード現象という注意事項がございます。
こちらは過去記事でもご紹介させていただいてますので、ぜひご覧ください。

 

ブリード現象についてのページを見てみる
 


PP FACTORYでは、お見積もりやクリアファイルの作り方以外でも、
PPに関する事ならなんでも質問を受け付けております。
他にも気になることがございましたら、いつでもお問合せください。

 

PPFACTORYに問い合わせしてみる
 

| プライバシーポリシー | サイトマップ | Copyright (c) 使える、嬉しいノベルティなら PP FACTORY All rights reserved.