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【ノウハウ】3Dクリアファイルのつくり方(2)データ変換編その2 2010/12/19

【ノウハウ】3Dクリアファイルのつくり方(2)データ変換編その2

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3Dクリアファイルの製作、今回はデータ変換編その2 3Dに見えるための属人的な(経験値が成果に反映する部分の)データ変換ノウハウについてご説明します。



わざわざ「属人的」なんて難しい書き方になりましたが、3Dクリアファイルの画像設計は、設計者のセンス、技量でだいぶ異なったものになってしまうのが現実です。



この「属人的な技」が、弊社の3Dクリアファイルのノウハウの2つ目です。こればかりは、センスだけでなく、「どれだけたくさん3Dクリアファイルを創ったか?」による部分が大きいと思います。



さて3Dクリアファイルで3Dを表現する技術は、大きく分けてレイヤー効果とフルデプス効果があります。レイヤー効果は「奥行き感」、フルデプス効果は「手前へのでっぱり感」と覚えていただくと、イメージがわきやすいと思います。



3Dクリアファイルでメインで使ってゆくのはレイヤー効果で、アクセントな感じでフルデプス効果をつかい3D感を際立たせます。もし仮にフルデプス感だけで3Dを表現しようとすると、実はあんまり3Dな感じにならない傾向があります。これを改善するには、ポリゴンデータを作成していただいてより精密なフルデプスデータに変換して対応する方法がありますが、ポリゴンデータの作りこみは専門性が高いので普通の方にはちょっと難しいし、コストも大変であろうと思います。



というわけで、データの作成の仕方としてはフォトショップでも簡単にできるレイヤー効果を主としたデザインをしていただき、それに弊社の技術者がフルデプス効果をアクセントな感じにとりまぜ、さらにレイアウトを3Dに見えやすく再構成して3Dクリアファイルのデータに変換してゆきます。



この「3Dに見えやすく再構成する」というのがまさにノウハウの部分です。人間の目がある画像を見て「3Dだ」と認識するためにはいくつかのセオリーがあり、そのセオリーをはずしてしまったり、そのセオリーが成立しないようなレイアウトにこだわってしまうと「なんだかあんまり3Dっぽくないよね。」という仕上がりになってしまいます。0.43ミリのレンチキュラーレンズ(=ということはより3D表現できる能力が高いレンズ)で、セオリーをまったく無視した絵柄・レイアウトで作成した場合と、0.33ミリのレンチキュラーレンズ(=ということは、3D表現できる能力が低いレンズ)でセオリーを着実に守った絵柄・レイアウトで作成した場合には、実は後者のほうが抜群の3D感になります。



以上本日は「3Dクリアファイルの製作、今回はデータ変換編その2 3Dに見えるための属人的な(経験値が成果に反映する部分の)データ変換ノウハウ」をお伝えいたしました

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