クリアファイルの製造現場では
「熱圧着」と「超音波圧着(溶着)」という2つの主要な圧着方法が使われています。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
熱圧着は、名前の通り「熱」を使ってクリアファイルの素材を溶かし、圧力をかけて接着する方法です。
一般的に熱可塑性プラスチック(ポリプロピレンなど)を加熱し、溶けた部分を冷却して接着させます。
・長年使われてきた伝統的な方法
・専用のヒーターやシーラーを使い、簡単に大量生産が可能
・接着強度が高く、幅広い形状に対応しやすい
・シンプルな構造でコストが比較的安価
・大きな面積や複雑な形状にも対応可能
・加熱による消費電力が大きい
・加工部分以外にも熱が伝わりやすく、製品の変形や印刷面の変色リスクがある
・加工時間が超音波圧着より長くなる場合がある
超音波圧着は、人間の耳には聞こえない高周波の超音波振動と圧力を利用し、摩擦熱でプラスチックを瞬間的に溶かして接着する方法です。
・超音波溶着機(ウエルダー)を使用
・加熱せずに圧着できるため、消費電力が少ない
・加工時間が非常に短く、1秒以下で圧着が完了することも
・接着剤や余計な消耗品が不要で、環境負荷が小さい
・加工部分のみを局所的に加熱するため、製品全体へのダメージが少ない
・仕上がりがきれいで、品質のバラツキも少ない
・すぐに生産を開始でき、連続作業にも適している
・印刷面にも圧着可能
・大きな面積や複雑な形状の圧着には不向き
・専用の機械が必要で、初期投資がやや高い
・機械の調整やメンテナンスに専門知識が必要
特徴 | 熱圧着 | 超音波圧着 |
---|---|---|
主な原理 | 熱で溶かして圧着 | 超音波振動で局所加熱 |
加工スピード | やや遅い | 非常に速い(1秒以下) |
消費電力 | 多い | 少ない |
仕上がり | 熱の影響で変形リスク有 | きれいで安定 |
コスト | 初期費用安い | 初期費用高い |
環境負荷 | 熱・CO₂発生あり | 低い(接着剤不要) |
対応形状 | 幅広い | シンプルな形状向き |
超音波方式は印刷面にも溶着できるので、
デザイン性を損なわずに高品質なクリアファイルが作れます。
一方熱圧着は対応形状が幅広いのがメリットです。
圧着方法選びで迷ったら、ぜひこの記事を参考にしてください!
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