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クリアファイルの白いもや・白い粉とは?
ブリード現象の原因と取り方
2023/07/12

今回は 「クリアファイルを長期保管する際の注意点」についてお話しします。クリアファイルを作成する際、年間使用量を見越して半年分~1年分をまとめて製造し、コストダウンを図るケースがよくあります。しかし、この方法には品質面で注意すべき点があります…。
それは ブリード現象(ブリードアウト) です!
結論:クリアファイルの「白いもや」の正体と対処法
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | 表面に白い粉・白いもやのような付着物が浮き出る(濃い色ほど目立つ) |
| 正体・原因 | PP(ポリプロピレン)に含まれる添加剤が時間の経過とともに表面へ析出する「ブリード現象(ブリードアウト)」。汚れやカビではありません |
| 取り方 | 乾いた柔らかい布で乾拭きすると落ちます。ただし時間が経つとまた浮き出てきます |
| 根本的な対策 | 長期保管を避け、適切な数量をこまめに製造する。保管時は温度・湿度を管理し直射日光を避ける |
クリアファイルの表面に白い粉が浮き出てくる現象のことです。
これは、ポリプロピレン(クリアファイルの原料)に含まれる添加剤が時間の経過とともに凝集し、フィルムの表面に浮き出して固化することで発生します。色は濃い系等の物が目立ち、薄いもの、白いものは目立ちづらいです。

この画像はブリード現象が起きていたものを一部ふき取ったものなのですが、ふき取っていない箇所はほこりのような白い粉がついています。また、透明部分が多いクリアファイルは、経年変化で黄ばみ(黄変)が生じることもあります。いずれの現象も保管環境によって発生しやすさが変わるため、注意が必要です!
乾いた柔らかい布で軽く拭き取ると、表面の白い粉は落ちます。上の画像も、実際に当社で一部を乾拭きしたものです。
ただし、大事な注意点があります。
拭き取っても、時間が経つとまた浮き出てきます。
ブリード現象は、素材の内部に残っている添加剤が表面へ移行し続けることで起こります。プラスチックと添加剤はもともと混ざりにくい関係にあり、時間の経過とともにより安定した状態へ向かおうとするため、熱力学的に避けられない自然現象とされています。表面を拭き取っても内部の添加剤がなくなるわけではないため、拭き取りは応急処置であって根本的な解決にはなりません。
なお、強くこすったり溶剤・洗剤を使ったりすると、印刷面を傷めるおそれがあります。まずは乾いた布で軽く拭き取ってください。
出典: アイアール技術者教育研究所「ブリードアウト現象とは何か?発生原因から制御・対策まで徹底解説!」
クリアファイルの見た目のトラブルには、白い粉が浮くブリード現象のほかに、透明部分が黄色くなる「黄変」があります。原因も対処法も異なります。
| 現象 | 見え方・原因・対処 |
|---|---|
| 白い粉・白いもや (ブリード現象) |
見え方:表面に粉状の白い付着物。濃い色ほど目立つ 原因:素材に含まれる添加剤が表面へ析出 対処:乾いた布で拭くと落ちるが、時間が経つと再発する |
| 黄ばみ (黄変) |
見え方:透明部分が黄色みを帯びる 原因:直射日光や熱による経年劣化 対処:拭いても取れない。発生前に保管環境で防ぐしかない |
なお、当社の定番であるA4クリアファイルはPP(ポリプロピレン)半透明シート0.2mm厚を使用しています。素材の仕様はA4 クリアファイルの製品ページでご確認いただけます。
ブリード現象を防ぐために
① 長期間の保管を避ける!
PPファクトリーとしては、半年~1年分の大量生産よりも、
適切な数量をこまめに作成することをおすすめします。
② 保管環境を工夫する!
どうしても長期間保管する場合は、
✔️ 温度・湿度管理ができる場所
✔️ 直射日光が当たらない場所
で保管すると、ブリード現象や黄変を抑えられます!
特に高温・多湿の環境では、添加剤が表面へ移行するスピードが大幅に速まることが知られています(出典)。梅雨から夏にかけての保管場所には特にご注意ください。
「1年分まとめて作って、順次使う予定!」というお客様には、ブリード現象の可能性について事前にお伝えするのが安心です。
気にされない方もいますが、気にする方は気にするポイント。
お客様にしっかりご説明し、納得の上でご注文いただくことをおすすめします!
さらに…こんな現象も!
クリアファイルが開いてきてしまうチューリップ現象!?
PPファクトリーでは、お見積もりや製作相談だけでなく、
PP(ポリプロピレン)に関するあらゆる疑問・ご相談を受け付けております!
「こんなこと聞いていいのかな?」ということでもOKですので、
気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

