PPファクトリーで開発・製造している「どっちも抗菌マスクケース」について、ちょっと深堀りしてご紹介します。
「どっちも抗菌」って何?
名前の通り、内側も外側も両面抗菌になっているマスクケースです。
商品には大きく分けて2タイプあり、
・封筒タイプ
・クリアファイルタイプ
があります。
一般的なマスクケースでは、抗菌仕様はシートまたは印刷のどちらか片面だけのことが多く、
もう一方は非抗菌ということも少なくありません。
PPファクトリーのこだわり:内も外も抗菌仕様!
PPファクトリーの製品では、シート段階で抗菌剤を練り込み、
その上から抗菌ニスを印刷面にコーティングすることで、内面も外面も抗菌仕様を実現しています。
これは、自社工場で材料から一貫して製造しているからこそ可能な仕様です。
しかも、抗菌性能はSIAAマークを取得しており、水洗い程度では落ちないレベル。マスクケースに限らず、PPまな板やコースターなど、水に触れる製品にも安心してお使いいただけます。
見た目にも一工夫:なぜ外面がマット?
この製品、触ってみると外面がマット(しっとり)で、内面がツヤツヤになっています。
これは一般的なクリアファイルなどと真逆の仕様。
通常は内面に逆像で印刷するため、内側がマットで外側がツヤツヤになります。
ではなぜ逆にしたのか? 実は抗菌材の入ったPPは、
・表面がざらつきやすい(抗菌粒子の影響)
・通常のPPよりも柔らかいため傷がつきやすい
という特徴があります。そのため、印刷を内面にして外面を無加工にすると、
擦れ傷が目立ちやすくなるという課題がありました。
実際に試作時には、その問題に直面し、急遽設計を見直して
「表面に印刷+抗菌ニスコート」に変更したという経緯があります。
結果として、
・滑りが良くなって傷がつきにくい
・マットで上質な手触り
という見た目と機能の両立が実現できました。
開発中の“気づき”を大切に
こうした仕様変更は、材料や特性に精通していればある程度予測できることもありますが、
新しい素材・設計では想定外のこともよく起こります。
「へぇ、そうなるんだ。」という気づきを、私たちはとても大事にしています。
今回のマスクケースも、その一つ一つの気づきから、よりよい製品づくりにつながりました。
今後も安心・安全はもちろん、「なるほど」と思えるような価値ある製品づくりを進めてまいります。