知って得する制作の裏話

クリアファイルの撮影 ~反射・透け・質感を制す~ 2011/06/24

クリアファイルの撮影 ~反射・透け・質感を制す~

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今回は、製品紹介やSNS発信用に欠かせない「クリアファイルの撮影方法」についてです。

クリアファイルは見た目こそシンプルですが、
光沢・反射・透け・曲面といった撮影泣かせの要素が詰まった難易度の高い被写体です。

プロっぽい仕上がりに近づけるためのライティング・背景・構図の工夫を、実例を交えてご紹介します。

 

■ クリアファイル撮影の難しさとは?

・ 表面がツヤあり(光沢)素材のため、不要な反射や映り込みが起きやすい

・ 半透明・透明な部分があり、背景や光の影響を強く受ける

・ 柔らかい素材のため、立てたり寝かせたりする際に反り・歪みが出やすい

 

■ 撮影環境の基本セット

▷ 最低限必要なもの

・ デジタル一眼レフ または 高画質対応スマートフォン
・ 白またはグレーの無地背景
・ LEDライト または デスクライト 2灯以上
・ レフ板(白紙やスチレンボードでも可)
・ 三脚(あると便利)

▷ 推奨撮影モード

・ カメラは絞り優先モード(F8前後が目安)
・ スマートフォンはマニュアル撮影アプリで露出とホワイトバランスを固定

 

■ 撮影テクニック ①:反射の制御

・ 反射を防ぐには、カメラを正面ではなくやや斜めから構える
・ ソフトライト(ディフューザー使用)で光を拡散
・ レフ板を使って逆光気味に補助光を当て、反射を和らげる

 

■ 撮影テクニック ②:透け感の表現

・ 透けを強調するには、背面から光を当てる(逆光セッティング)
・ 白いアクリル板や曇りガラスの上に置き、下から照明を当てると効果的
・ 広く拡散された光(ソフトボックスなど)を使うと均一な透け感が出る

 

■ 撮影テクニック ③:質感・エッジを出す

・ 横方向からの補助光を使ってエッジに明暗をつける
・ ファイルをやや斜めに置いて、縁が浮き立つようにする
・ 下に黒い背景を敷くと、半透明の素材でも輪郭が際立つ



■ 構図のコツ

・ 適度な余白を取り、歪みを防ぐ
・ 斜め構図や立てかける角度で立体感を演出
・ 複数枚ある場合は、段差をつけて重ねると見やすい

 

■ シーン別おすすめ背景例

シーン 背景の例 備考
通販・商品写真 白 or ライトグレー無地 製品が一番際立つ基本形
SNS映え 木目調、カフェ風など 色や雰囲気に合わせて世界観を作る
展示用カット ガラス板+LED、ミラーなど 特殊印刷・透明インクの強調に最適

■ 後処理(レタッチ)のポイント

・ 撮影前に汚れや指紋を丁寧に拭き取る
・ どうしても反射が避けられない場合は、複数ショットを合成する
・ 色補正は、実物と大きく違わない範囲にとどめる

 

クリアファイルは「反射」「透け」「質感」が撮影のカギです。
照明・背景・角度を工夫することで、製品本来の魅力を最大限に引き出すことができます。

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